祖母の葬儀がなぜか神式だった理由

s_019昨年、父方の祖母が95才で亡くなりました。
祖母は北国生まれの北国育ち、90才になるまで青森県から出たことがなかったのですが高齢でのひとり暮らしを心配した父が同居を提案し、祖母もしぶしぶながら承諾したことで父と約5年間生活を共にしました。

風邪をひいたのが治りきらず肺炎をおこしたものの容体が安定した矢先に眠るように老衰で亡くなったという連絡を受けて駆けつけましたが、長年離れ離れになっていた息子と最後の5年間を一緒に過ごせた喜びからか静かに眠る祖母は安らかな表情で、父も最後の5年間に親孝行ができ、入院中も看病などに力を尽くしたからか必要以上の悲しみや後悔がなく、「みんなで心をこめて祖母を見送ろう」という一言に、家族全員おおきくうなずきました。

わたしの家系は無宗教、無宗派です。
だからたぶんよくある仏式の葬儀だとばかり思っていたのですが当日に父から「神式だから」という説明を受け、意外に感じ驚いたと同時に少し戸惑ってしまいました。

お焼香などがなく、花(玉串)を供えたり神職による祭詞があげられたりと手順や順序に微妙に違いがありましたが無事に終わりホッとしました。

ひと段落したところで父になぜ神式だったのかを尋ねると、仏式よりも神式の方が低予算であげられることと、地域柄神道が多く神式の葬儀が主流なので一応周りに倣って…と言っていました。

無宗教、無宗派なうえ形式的なことにまったくこだわりがないからこそなせる判断だと思いましたし、地域によって葬儀の形式が違うということも初めて知ったので勉強になりつつも、これからはいつ、なにがあるかわからないのでいろいろな葬儀について完璧ではなくてもある程度基礎的な知識を備えておく必要があるなとつよく思いました。


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